認知症の驚きのサインと原因に関する最新の研究

ヘルペス持ちが認知症を引き起こす可能性

このリストにヘルペスが含まれることに意外に思うかもしれませんが、それは認知症の診断の手がかりになるからです。『Frontiers In Aging Neuroscience』誌には、単純ヘルペス1型と認知症との関連についての記事が掲載されています。50歳以上のヘルペス患者8,000人を、他の25,000人と比較した際、認知症に関して驚くべき結果が明らかになりました。『Frontiers In Aging Neuroscience』誌によれば、ヘルペス患者は将来認知症を発症するリスクが2.5倍高いとの結果が示され、それは非常に多くの人々にあてはまる事を意味します。さらに、ヘルペス患者の中には認知症の発症リスクを高める特定の遺伝子を持って人もいることがわかりました。

一日中眠い

夜しっかりと睡眠をとった後でも、まだ眠く感じることはありませんか？世界中で多くの人が、質の良い睡眠をとるために薬やサプリメントを使用するようになってきました。認知症と日中の眠気との関連性を知っていますか？日中の眠気は多くの睡眠障害に共通して見られますが、認知症との関連性は脳の機能と深く関わっています。研究結果によると、日中に眠気を感じる人は将来的に認知症と診断されるリスクが3倍高くなっていることが示されています。これはさらに詳しく調査する必要があります。

砂糖の過剰摂取

砂糖を多く摂取している習慣があるのなら、減少させる事を検討するべき時かもしれません。『Diabetologia』誌の2018年の研究によると、5,100人の参加者を10年間追跡調査した結果、特定のパターンが明らかになりました。血糖値が高い人は認知機能が低下するリスクを高めます。この研究では、正常な血糖値の数値である人たちとの比較を行いました。アルツハイマー協会は、認知症をある意味「脳の糖尿病」とも言います。天然の糖の一種であるグルコースを過剰に摂取すると、脳が正常に機能しなくなる可能性があるとされています。甘いスナックを好んでたくさん食べたり、炭酸飲料を多く飲む人は、認知症のリスクが高まる年齢になる前に、その摂取量を見直した方が良いしれません。

大気汚染の多い都市と認知症の関連性

南カリフォルニア大学は2017年に、大気汚染と認知症の関連についての研究結果を発表しました。大気汚染の粒子は体内に侵入し、脳まで行き渡ることがあります。大気汚染は体内で炎症を引き起こす可能性があり、過度に大気汚染にさらされることで病気のリスクが高まるかもしれません。発電所や自動車から排出されているものは、大気汚染の一因として懸念されています。ですので、大気汚染が多い地域に住んでいる方は、認知症のリスクについて医師に相談すると良いでしょう。

その匂い、感じますか？

『Annals of Neurology』誌は2016年に、嗅覚と認知症やアルツハイマー病との関連についての研究を発表しました。研究の参加者には、決められた物の匂いを区別することが問われ、イチゴやシナモン、メンソールの匂いを使って、参加者がこれらの匂いの違いを区別できるかを検証しました。参加者の中には、匂いの違いを区別できない人もいました。そのような人々は、認知症のリスクが高いとされます。研究チームは、嗅覚の低下が認知症やアルツハイマー病の早い段階での認識の手がかりである可能性があると指摘しています。もし嗅覚に問題があると感じたら、医師に相談することをおすすめします。

孤独は健康にとって危険

Journal of Gerontology: Psychological Sciencesは、10年間にわたる12,000人のデータから、孤独感が脳に及ぼす影響を調査しました。その結果、孤独感を強く感じる人は、認知症のリスクが40%も高まることがわかりました。研究者たちは、強い孤独感を持つ人が、その孤独を埋めるために有害な行動に走りやすく、それが脳の健康を損なってしまうことがあることを明らかにしました。孤独を感じる時は、新しい趣味を見つけて始めてみたり、友人と過ごす時間を増やしたり、身近なに気持ちを話すことが助けとなります。孤独と向き合うのは容易ではないかもしれませんが、気持ちを前向きに保つ方法は存在します。

言葉を整理する難しさ

大切な人が言葉を整理して考え、発言する事が上手く出来ていないと感じるようになったら、医師に診てもらうのが良いかもしれません。この症状はただの混乱として見過ごされることが多いですが、認知症の初期症状として重要になることもあります。祖母との会話中、彼女が子供の頃に住んでいた場所について話していると、突然、彼女は話しを途中でやめて、何を言おうとしていたのか思い出せない事があります。私たちにも似たような経験はあるかと思いますが、この症状は通常の物忘れとは少し違います。

お金の管理が難しくなるとき

認知症やアルツハイマー病のわかりやすい兆候の一つは、お金の管理に関する問題が生じることです。初めは小切手帳の残高と照らし合わせる事が難しいといった簡単なことから始まるかもしれませんが、請求書の支払いが期日に遅れる、あるいは全く支払わないというケースが徐々に増えてきます。あなたの大切な人がこのような症状になっている事に気づいたことはありますか？この症状は、時々、老化の自然な過程として受け取られることがありますが、医師はこれを見過ごすべきではないと考えています。大切な人がこのような問題を抱えている場合、請求書の支払いをサポートするか、期日内にすべての支払いが行われるように資金の管理を手伝うと良いでしょう。

変わった行動が増えるとき

認知症の多くの症状の中でも、とてもわかりやすい症状と言えるものは、大切な人が強迫的な行動や過度な行動を行っているのを見た場合、すぐに心配になります。例えば、おばあちゃんが寝る前にいつも髪をとかしていたとします。彼女は毎晩髪をとかしていたのですが、ある日突然数を数えながらとかし始め、決まった数になるまで止められなくなりました。これは極端な儀式的行動と考えられます。また、大切な人が毎回の買い物で同じものを繰り返し購入するようなことも、気づきにくい症状の一つです。

共感と不適切な行動の密接な関係

あなたのお母さんは普段、礼儀正しくてとても優しい人でしたが、ある時突然彼女があなたや他の人に対して失礼な態度をとるようになったことに気付きました。まるで自分がひどい行動をしていることに気づいていないようです。これは認知症の一つの兆候と考えられます。認知症の方は、時折、社会的な状況を適切に判断する能力が低下します。その結果、彼らは無意識のうちに失礼な発言をしたり、意図しないことを口に出したりすることがあります。大切な人のこのような変化を感じた時、医師に相談することが大切です。これは認知症のとても早い段階の兆候と考えられます。したがって、高齢の友人や家族の様子をよく観察することは大切です。彼らが誰かを傷つけるような言動をとったとしても、それは彼らの意志ではないことをわかってください。

日常の物の使い道を忘れるという症状

何かの仕組みを説明しようと思いつつ、うまく言葉にできなかった経験はありませんか？それは何かあたまの角にあるのに、どうしても思い出せないというもどかしさを感じるものです。これは多くの人が経験していることです。大切な人たちに特に注意が必要なのは、決まった物の物の使い方を忘れてしまうことです。例えば、やかんが何のためのものか、どのように使うのかを思い出せなくなるかもしれません。これは認知症の初期症状の一つとされています。興味深いことに、このような症状を現す人でも、生活の他の面では問題なく過ごせているように見えることがあります。

腐った食品を食べる

認知症の方が安全な食品と期限切れの食品の違いを区別できないことは困った事です。この驚くべき認知症の兆候として、食べ物ではないものや腐った食べ物を食べてしまうことが挙げられます。研究者たちは、認知症の方が目の前のものをどのように扱うべきかを思い出せないため、このような事がおきると考えています。食べ物ではないもの食べてしまうことについては、他の理由も考えられますが、身近な人がこの症状を認知症の他の症状とともにおこしている場合、医師に診てもらう時期かもしれません。医師は大切な人の状況をきちんと説明してくれ、症状の原因を明らかにすることができます。

目を変な感じで動かす

認知症の初期症状の中で見逃されやすいものの1つは、視線の変化です。これは、身近な人の目が正常に動かなくなることを指します。まるで見つめているかのように感じることがあります。これは大切な人におこる可能性のある早期の兆候の一つです。また、読書中に行を飛ばしてしまうことが増えたと感じるかもしれません。大切な人自身、それに気づいていないこともあるでしょう。しかし、よく観察していれば、その変化に気づくことができます。家族や友人がこのような症状をおこしてがいる場合、それが認知症の兆候かどうか医師に相談することをおすすめします。

社会的な常識を逸脱する行動

私たちは社会のルールを理解していますが、認知症の人は忘れ物が多くなることから、思わず万引きをしてしまったり、他人の家を自分の家だと勘違いして入ってしまったりすることがあります。その他、不適切で性的な行いや法律に触れる行動、犯罪的な行為をとることも考えられます。驚く事に、30代や40代という若い時期から認知症を発症することがあります。このような若い年齢での発症は、刑事告訴の原因となることがあるだけでなく、多くの人がその年齢で認知症になると言う発想がないため、家族の理解を得るのが難しくなることもあります。あなたの大切な人を単純に悪人だと決めつけないでください。彼らの突拍子もない行動には、他の理由が考えられるかもしれません。

事故を起こす

いつもつまずいたり、転んだりすることがありませんか？それはただの不器用さだけではないかもしれません。あなたの大切な人が頻繁に転倒やつまずいたりしているのに気づいたら、それは認知症やアルツハイマー病の初期の兆候かもしれません。研究結果によれば、認知症やアルツハイマー病の患者は、年を取ると転倒のリスクが増える傾向にあります。これらの事故は、診断される前に起きることが多いです。転倒は偶然に起きたかもしれませんが、それが認知症のサインである可能性を考えることは重要です。転倒と関連して考えられる疾患の一つに、脳の病気である進行性核上性麻痺があります。家族や友人が頻繁に事故を起こしていると気づいた場合、認知症の可能性について検討するのがいいかもしれません。

嫌味を理解していない

私たちは日常的に感情を表現するために皮肉を言います。それは私たちの文化や生活の一部に自然に使われています。ですが、認知症やアルツハイマー病の方が皮肉を理解できないことがあるのをご存知でしょうか？ 皮肉は、ある事柄を直接批判するよりも適切な方法としてよく使われます。それでは、認知症の方の前で皮肉を言ったら、どういう反応が返ってくるでしょうか？彼らはあなたが冗談を言っていると伝わることもあれば、あなたの言葉を単純に普通の会話として受け取るかもしれません。彼らには皮肉を正確に理解するのが難しいのです。研究結果によれば、前頭側頭型認知症の方は、誰かが嘘をついているのかどうかを理解するのが難しくなることがあります。彼らは以前のように物事を理解することができません。

どこにでもメモを残す

認知症の初期の兆候の一つとして、単純な作業のためのメモの存在に気づくことがあります。あなたの大切な人の家の冷蔵庫や鏡に、小さなメモが貼ってあるのを見かけることがあるかもしれません。彼らは些細なことを忘れてしまうようになります。例えば、請求書の支払い日や、薬を飲むタイミング、さらには医者の診察日までも忘れてしまうことがあります。そのような小さなメモが至る所にあるのを見かけたら、話し合う機会を持つと良いかもしれません。その原因を確認するため、なぜメモを残すのか尋ねてみるのがいいと思います。この症状が認知症やアルツハイマー病に関連する他の兆候と共に見られた場合、医師にご相談ください。

近所の人が異変に気づく行動

あなたの大切な人について隣人から何か相談がありましたか？もしあなたがその人と同居していない、または毎日接触していない場合、隣人は彼らの小さい症状に気づくかもしれません。例えば、隣人が夜中の3時にバスローブ姿で芝刈りをしていたと話すかもしれません。これは単なる変な行動に見えるかもしれませんが、あなたの大切な人が突然おかしな行動を取るようになった場合、それは気にかけるべきことです。あなたの大切な人の安全を守るため、あなたがいないときに近所の方に見守ってもらうことを考えてみてはどうでしょうか。このような事柄を頭に入れておき、何か異常な行動に気づいた場合は、医師への相談が必要です。

家計の支出に無頓着

あなたの大切な人が自分の請求書を自分で管理しているとしたら、訪問した時にカウンターに「最終通知」と書かれたメッセージを見つける事があるかもしれません。現在、請求書の支払いが困難な場合、このような状況になってしまうのは普通だと感じるかもしれませんが、そうでない場合は心配なことです。認知症の初期症状の一つとして、請求書を支払い忘れたり、過剰に支払ったりすることが挙げられます。大切な人が認知症を発症すると、日常生活の中で理解が難しくなることがあります。そのため、お金をわかりやすく管理するための仕組みを整えることが必要です。大切な人がこのような困難に直面していると感じた場合、早めに対策を考えることをおすすめします。

認知症と関連する見た目の変化

あなたの大切な人の外見に何か変化を感じましたか？髪が乱れていたり、服がシワシワであったりと、以前より手入れが行き届いていないように見えるかもしれません。これも認知症の兆候の一つです。あなたの大切な人が突然、何日も汚れた服を着続けたり、シャワーに入るのを忘れたりするようになったら、それは認知症の影響である可能性が考えられます。このような見かけ上の変化に気づいた際、他にも症状がある場合は、医師の意見を求めることをおすすめします。この認知症の初期症状は、単に気分が落ち込んでいるだけなどと思われがちで、気づかないことが多いです。

体重減少が心配

あなたの大切な人の体重に変化を感じませんか？彼らは数キログラム増えたり、通常とは考えられないほど体重が減ったりしている事があります。これは認知症の初期症状の一つです。認知症の方は、食事を取るのを忘れたり、食事をしたことを思い出せなかったりすることがあります。大切な人が認知症を発症している場合、その具体的な状態をしっかりと理解し、24時間の介護が必要か、それとも日常の訪問だけで良いのかを確かめることが大切です。24時間の監視が必要と感じる場合、今後の手段を考えるために、医師に気になる点を相談することをおすすめします。あなたの大切な人は、この症状の他にも、医師が状態を判断しやすくするための違った症状をおこしているかもしれません。

運転が下手

あなたの大切な人は最近、交通事故に関わったり、スピード違反の罰金を受けたりしていませんか？他にも症状が見られる場合、それは認知症の現れなのかもしれません。認知症の方は、周りの事物や状況を正しく理解できなくなることがあり、運転時に制限速度や適切な車間距離を守るのを忘れてしまうことがあります。車内でどのペダルが何の機能を持つのかを忘れてしまうことも考えられます。このような理由から、認知症の方は運転を避けるべきです。大切な人が最近、交通ルールなどの法律関連の問題を持っているいるようであれば、適切な対応やサポートを求めることを考えるのが良いでしょう。

食器の使用が間違っている

認知症やアルツハイマー病の患者は、日常の道具の使い方を忘れることがあります。例えば、パンケーキをひっくり返す際に泡立て器を使ったり、スープを作る時に穴あきのスプーンを使うなどの行動をとることがあります。大切な人が日常生活での行動に困惑している様子に気づいたら、正しい方法を教えてあげることがいいでしょう。状況によっては、怒りや対立を避けるため、子どもにやらせるべきことを自分で行う必要があるかもしれません。こういった症状に気づいた際には、症状が悪化する前にかかりつけの医師にご相談ください。認知症の方は、自分の行動が間違っていると自覚しづらいことが多いため、温かい理解と思いやりが大切です。

遠慮がなくなる！

認知症の方は、意識せず酷いことを言ってしまうことがあります。下品な言葉を使ったり、あなたの体重や容姿に関する不適切な発言をすることも考えられます。しかし、そういった場面で彼らを叱ることはおすすめできません。それが状況をより困難にする可能性があるからです。ただ、彼らは自分が言っていることが間違って気づいていないことが多いのです。大切な人がこのような症状を示している場合、最も適切な対応は、医師に相談することです。突然の悪化には他の原因があるかもしれません。状況が悪化する前に、何が起きているのかをきちんと理解しておくことが必要です。

性格や話し方の変化

認知症になると、さまざまな変化が気になるかもしれませんが、特にわかりやすいのは、あなたの大切な人の性格や話し方の変わりようです。彼らの態度が変わったり、普段の明るさから不機嫌や怒りっぽくなったりすることもあるでしょう。これは、認知症やアルツハイマー病の患者が見せる典型的な症状の一つです。あなたの大切な人はなんとなく「普通でない」と感じることがあるでしょう。ろれつが回らなくなったり、違った口調で話し始めたりすることも。これは認知症の中でも特に不思議な症状の一つで、大切な人がまるで別人に変わったように見えることからです。

趣味への興味喪失

あなたが気づくかもしれない症状の一つとして、昔好きだったことへの興味を失うことが挙げられます。例えば、あなたの大切な人が以前はガーデニングを楽しんでいたのに、突然それに対する興味がなくなり、植物を放置するようになったら、何らかの問題があるかもしれません。

小さな変化にも注意が必要ですが、見落とされやすいことがあります。認知症のリスクが考えられる人があなたの周りにいる場合、その人と一緒にいる時は常に気を配ることが大切です。そうすれば、気づきにくい小さな変化にも気づけるかもしれません。

この情報はどこで見つけられるのでしょうか？ 私たちがよく使っている参考サイトはこちらです。

認知症に見られる10の不思議なサイン | FTD 障害登録

認知症の初期症状として驚く10のこと

認知症について知っておきたい見逃せない7つのこと