家族に認知症患者がいると、本人だけでなく、家族や友人にも大きな影響があると思います。良い日と悪い日の症状が交互に訪れる中、悪い日の頻度が次第に増してきています。認知症である家族に自分自身をもう一度認識させるのは、ストレスがかかることもあります。高齢の家族が最善のケアを受けるためには、早期の警告サインを見逃さないことが重要です。近年、認知症についての理解を深めるためにたくさんの研究が進められています。
聴覚喪失は状況を悪化させる
認知症の診断と難聴の症状には意外な関連性があることが、ある長期研究でわかりました。この研究の参加者は色々な検査を受けた結果、参加者の3分の1が難聴であることが判明しました。聴難は、うつ病や他の障害とも関連があります。言うまでもなく、これらの数字は驚くべきものです。ジョンズ・ホプキンス大学医学部の医師たちが実施した別の研究では、軽度から重度の難聴を持つ参加者が認知症を発症するリスクが高いことがわかりました。ジョンズ・ホプキンスのローワル博士は、難聴と認知症の関連性についてわかりやすく説明しています。難聴の症状を改善しないと、脳の機能が低下して、その結果、認知症を引き起こす可能性があると指摘しています。